張惠妹に会いに赤坂 ACT シアターまで行って感激して帰ってきた話

ここ数年聴く音楽と言えばその殆どが中華系なくせに、その中でも何故かこれまでほぼ全くと言っていいほど聴いてこなかったのがアーメイ(阿妹)こと張惠妹(Zhāng Huìmèi)。勿論、一回も聴いたことがない…ってわけではないけど、アルバムなどは通してちゃんと聴いた覚えがない。今回のライブも「せっかくだから」と購入したはいいものの、当日までほとんど何の予習もなし。何て罰当たりな。

ライブそのものの感想は…一言で言えば「歌うますぎ」。いや、彼女の歌唱力は知ってたんだけど、まさかここまで凄いとは! 声量とか伸びとか、とにかく桁が違う。一曲目の「永遠的快樂」で圧倒された後は、あっという間の 3 時間。この人は CD 聴いてるだけじゃ勿体ない、何があってもライブで聴かなくちゃと思わされた。

もう一つ発見だったのは、とにかく彼女は可愛いってこと。MC の時間をふんだんに取って、日本語と中国語とを織り交ぜながらの楽しいおしゃべりを披露してくれた。赤坂 ACT シアターは 1,000 人そこらの劇場ということもあり、本人とファンの間が(距離的にも心理的にも)とても近くて、会場内は終始とてもいい雰囲気。客席からの本人に対する声援にも一つ一つ丁寧に返事を返す彼女の姿はとても好印象。時には「ちょっと疲れたから聊天(おしゃべり)しましょう」なんて、聴いてる客席側がどう反応すればいいのか困るような振りまで盛り込んでくるような茶目っ気を見せる彼女に、今日一日ですっかり粉絲*1になってしまった。

ライブは古い曲から新しい曲まで様々とりまぜ 3 時間。日本独自ということで、「時の流れに身をまかせ」や「ラブ・イズ・オーヴァー」、「グッバイ・マイ・ラブ」のような日本人にも馴染みの深い曲を日本語で熱唱するというようなサービス付き。歌だけじゃなくてパフォーマンスも見応え十分。派手な演出があったわけじゃないけど、見るものを惹き付けてやまないステージだった。

アンコールでは 6 曲も披露するという太っ腹さ。アコースティックなムードで「解脱」から始めた後は、彼女自身のルーツであるプユマ族の歌や、本人自身も「自分たちの歌に似ている」ということで好きだという「島唄」、そして最後は「姉妹」。「姉妹」の前には客席にサビを教えた上で、客席と一緒に歌うなんて演出も見せてくれた。

今やっている「STAR」のツアーを日本でもやりたい、って言ってたけど、もし実現したら何があっても絶対に行く!! とりあえず、次回の渡台時には旧盤含めて全部揃えないとな。

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*1:中国語で「ファン」の意味。発音は「ファンス」(fěn sī)。