生まれて初めて能動的に世界遺産を観に行った話

香港滞在もいよいよ 5 日目。今日は香港から目と鼻の先にあるというのに、一度も行ったことがないマカオを訪れてみることにした。勿論目的はアレですよ、世界遺産を見てわーいわーいとかって猿みたいに嬉しがることですよ。

…というのは勿論ウソで、本当の目的は、マカオにある義順牛奶公司という、とってもおいしい牛乳プリンの店に行くコト。香港にも支店があることは有名だし、香港の支店ならそれこそ過去に何度も行っているのだけど、やっぱり本店に行きたくなるのが人情ってモノ。後はついでにマカオタワーの外壁を歩くとかリスボアのカジノに行くとかすれば、何となくマカオに行ったかなー、って気分になりそう。

マカオ行きのフェリーについてのアレコレ

香港からマカオに行く方法としては大きく

  1. フェリーで行く
  2. ヘリコプターなら 15 分で着くけどね

の 2 つの方法があるんだけど、後者は HK$2000 とかなので、流石に選択肢に入らない。というわけでおとなしくフェリーで移動。

マカオ行きの船は上環の澳港埠頭から出発。MTR上環駅を出口 D から出れば信徳中心(Shun Tok Centre)というビルに出るんだけど、実はこのビルの中にフェリー乗り場があったりする。基本的には出口 D から出た後、臆せずにエスカレータをガンガン登って行けば、チケット売場や乗船場所に到達するはず。

フェリーの座席にはフツーのモノの他に、豪華位(Super Class)っていうランクもある。豪華位にすると以下のような特典があったりする。

  • 座席がいい(当たり前)。
  • 新聞のサービスがある。
  • 軽食が出る。我々の場合、行き(10 時頃)はパン、サラダ、ジュースのセット、帰り(19 時頃)は炒飯、サラダ、ジュースのセットって感じだった。ヒコーキのエコノミークラスで出される食事の軽いバージョン、みたいなイメージか。
  • お願いするとドリンクを持ってきてもらえる…ような気がする。行きでコーヒーを頼んでみたらちゃんと持ってきてくれた。とは言え、通常のコーヒーの半分くらいの濃さしかないもので、砂糖を入れないと辛い。帰りも頼んでみたけど、こっちはどうやら忘れ去られてしまったみたい。
  • 空港ラウンジほどのレベルではないけど、専用の待合室が用意されている。
  • 優先下船が出来る。

今回は折角なので、行きも帰りも豪華位で移動してみた。ちなみにマカオ行きフェリーの冷房はかなり強いので、暖かい格好で乗ったほうがいい。

入境とか出境とか

フェリーの場合、船内でマカオの入国カードが配布されるので、それに記入しておけば入境はスムーズ。香港の入国カードに似ているので、書き方に迷うところはないと思う。入国カードに英語に加えてポルトガル語が書かれているのがマカオっぽい。っつーか本当にポルトガル語を後生大事に使っているんだなーと、驚き半分感心半分。

他のポイントとしては…

  • マカオの埠頭にも免税店はある。
  • よっぽどのことがなければ、MOP(マカオ・パタカ)に両替する必要はない。マカオではほぼどんな場所でも、HK$ が MOP と 1:1 で使える。コンビニでもレストランでも、義順牛奶公司でさえも HK$ で OK だった。
  • 但し、HK$ で払ってもお釣りは MOP っていうトラップがあるので注意。MOP はマカオでしか通用しないので、MOP を貰ったら最優先で片付けたほうが良さそう。

セナド広場とか行ってみたよ

上環を 10 時に出発したので、マカオに入れたのは 11 時過ぎ。相変わらず行動が遅い。

旅行案内所でバスの路線の説明などを聞いたくせに、埠頭の出口にペディキャブ(人力三輪車)が止まっているのを見て、思わずそっちを選んでしまった。セナド広場まで MOP150 で頼んだけど、正直なところ高過ぎだと思う。恐らくセナド広場だったら MOP100 で大丈夫なはず。ペディキャブでの移動は長閑でお勧め。

セナド広場はよく言われているように「ヨーロッパの街角」みたいだけど、この周囲をちょっと歩けば、後はどこもかしこも中華っぽい感じ。特に『地球の歩き方』に掲載されているモデルコースに従って歩くと、セナド広場以外は全部中華ゾーン。私としてはそっちのほうが楽しいけど、「マカオ = ヨーロッパっぽい感じ」で来るとちょっとガッカリかも。

地球の歩き方』のモデルコースはよく練られているので、最初のマカオ訪問だったらこれに沿って見て回るのが良さそう。食事をするポイントも含まれているのも○。ただ、カフェ・ショコラは現時点で潰れているので要注意*1。とは言え周囲には色んなお店があるから、カフェ・ショコラに拘らなくても問題はない筈。ちなみにこの辺りでポルトガル料理のレストランに入ったけど、美味しかった。

地球の歩き方』モデルコースに沿って散策した後は、セナド広場の真横にある郵便局で記念切手などを購入。それから義順牛奶公司でプリンを食べる。この時点で 16 時くらい。

マカオタワーに行ってみたよ

その後はマカオタワーに行く予定だったのだけど、セナド広場からだと移動の方法がよく分からないのでタクシーを使うことに。マカオはタクシーを捕まえにくいと聞いていたのだけど、意外とあっさり捕まえることが出来た。

マカオタワーは所謂「展望台機能」を有した施設。マカオは地形が特徴的で、しかも海も広がるという絶好のロケーションだから、タワーからの展望はとにかく素晴らしいの一言。それと同時に、ギネスブックにも載っているバンジージャンプだとか、外壁を歩いてみましょうだとか…とにかく、タワーであることを生かしたアトラクションを備える娯楽施設でもある。さすがにバンジージャンプはおっかないので、「命綱を付けて外壁を歩いてみよう」というアトラクション「Skywalk-X」に挑戦してみることにした…が、いざやってみるとこれがいろいろとウザい。

  • よく分からないけど、オレンジの派手な T シャツを着せられる(他の服の上から着ても OK)。昔は専用の服を着せられてたみたいだけど、今は T シャツ一枚になったような感じ。ちなみにこの T シャツは Skywalk-X の値段に含まれていて、終了後に貰える…けど、こんなのどこで誰が着るってんだよマッタク。
  • 更衣室があるのは、専用の服を着せられていた頃の名残か? 更衣室内にはロッカーもあるけど、ロッカーの鍵は受付で言わないと貸して貰えない(少なくとも私のときはそうだった)。
  • 靴も履き替えなくちゃならない。しかも靴のサイズの種類が少ないので、サイズが大きい人は辛いかも。
  • 外壁歩きは、専門のインストラクターの兄ちゃんと一緒。が、途中 5 箇所ほどで色んなポーズを取らされた上に写真を撮られる。要するに「後からプリントアウトして売りつけられる」という、ありがちなビジネスモデル。プリントは 1 枚 MOP50、CD-ROM に焼くなら MOP100(だったような気がする)。

…などなど、色々とウザいことはあるんだけど、外壁を歩くのは壮快で楽しい。ガラス越しじゃなく、生で見る眺望は余分な HK$ を支払ってでも見る価値あり。いや、MOP でもいいけど。

何だかんだで、マカオタワーは楽しかった。次回は夜景を見に来たいところ。たぶん、素晴らしいモノが見られるんじゃないかと期待している。

カジノに行ってみたよ

17:30 くらいにタワー前のタクシー乗り場*2でタクシーを捕まえて、ホテル・リスボアのカジノへ直行。

カジノに行くのは、夫婦揃って人生初めて。今回は時間もあんまりないし、とりあえず雰囲気を味わってみようってことで、スロットやポーカーといったお手軽 & 人が絡まない系のゲームだけをやってみた。今回は 2 時間程度で切り上げたけど、次回はルールをちゃんと調べて、別のゲームにもトライしてみようと思う。

香港に戻ってから

マカオで極力 MOP を貰わないように小額の HK$ だけを使っていたら、財布に 1,000HK$ 紙幣しか残っていなかった。

コンビニで 1,000HK$ 紙幣を出したら思い切り拒否された。オクトパスで支払って事無きを得たけど、確かに 1,000HK$ 紙幣はどこでも嫌がられるってことをすっかり忘れてた。要注意。

*1:理由は店頭に貼ってあるので、気になる人はマカオに行くべし。

*2:タクシー乗り場と言っても、常時タクシーが待機している訳ではないので注意。我々の時はたまたまタクシーが来たのですぐだったけど、普段はタクシーが来るのを待つような気がする。