『Java Swing Hacks ―今日から使える驚きのGUIプログラミング集』

最近こっそり Swing に手を出しているので、以前から気になっていた本書を手に取ってみた。

Java Swing Hacks ―今日から使える驚きのGUIプログラミング集

Java Swing Hacks ―今日から使える驚きのGUIプログラミング集

オライリーの「Hacks」シリーズの名に恥じない内容。いや、よくまぁここまでいろんなことを Swing でやってやるゼって考えるもんだなぁと驚き半分、呆れ半分。まだ Swing のスくらいしか知らない私には、当然ながら全てのコードは読みこなせてない。でも、必要な局面でたびたび手に取る書籍となりそうな予感。

その巨大さのせいか、Swing の入門書はどうしても Swing API の基本的な使い方の説明に終始しがち。でも、実際に Swing でいっぱしのアプリケーションを作ってみようと思えば、どうしてもそれ以上の知識が要求されることになる。本書はそのようなプログラマにとってなくてはならない一冊となるはず。本音を言えば、入門書と本書の間に位置するようなレベルの書籍があればいいんだけど。

ただ、本書を読了して改めて思い知らされたのは、自分自身の GUI に対するリテラシの低さ。私自身の GUI ウィジェットに対する関心って、きっと System 7 あたりで止まってたんだなぁ。Mac OS X のシートの重要性や、不確定進捗インジケータの存在とそのダメさ加減なんて、本書を読むまで考えもしなかった。